現在では、携帯電話の主要3キャリアすべてが、定額でフルブラウザを利用できる環境を整えた。
それに加え、よりフルブラウザを利用しやすくなったスマートフォンも続々登場し、勢力を伸ばしてきている。
背景に挙げられるのがMNPです。
既にご存じでしょうが、MNPは携帯電話キャリア間の競争促進のため、
2006年10月に導入された制度。これまで不可能だった
「電話番号を保持したままキャリア変更する」ことが可能となったのである。
そのため、「他社にあるサービスが自社にないと顧客を逃してしまう」と考えた各社は、
MNPの導入に合わせて「他社にあって自社にはないサービス」を早急に“穴埋め”してきた。
フルブラウザへの対応もその一環で、auに負けじと他の2キャリアが導入を進めてきたのである。
携帯電話よりWebサイトが見やすくなる「スマートフォン」のラインアップも増加させるなど、
「より多くの人が利用する」サービスへと変化しているのだ。
「スマートフォン」とは、通話機能だけではなく、コンピュータとしての機能を持つ携帯電話のことです。
・アプリケーションを追加して、機能強化やカスタマイズができる
・ハードウェアに依存するネイティブアプリケーションも利用できる
・結果として、電話の機能と一体化したような拡張が可能
といった機能を備えているものに限定して言うケースが多くなっています。
NTTドコモグループ9社(以下ドコモ)は、
iモード®非対応のスマートフォンをご利用のお客様が、
月額5,700円(税込5,985円)の定額料金でパケット通信をご利用いただける
「Biz・ホーダイTM」について2007年4月1日(日曜)から提供を開始いたします。
auは、
早い段階からPCサイトビューアー(フルブラウザ)に力を入れているキャリアだ。
PCサイトビューアーへの定額制導入も早く、現在では通信定額オプションとしておなじみの
「ダブル定額」もしくは「ダブル定額ライト」を契約していれば、
PCサイトビューアーも定額で利用することが可能である。
「ダブル定額」は月額2100円、「ダブル定額ライト」は1050円からのスライド料金制を採用しており、
料金の上限は4410円となっている。
ただし、月内にPCサイトビューアーを使用した場合は上限が5985円までアップする。
つまり、PCサイトビューアーのヘビーユーザーは、
NTTドコモのパケ・ホーダイフルと支払う料金が同じということになるが、
「PCサイトビューアーは時々しか使用しない」という人であれば料金を抑えることができる訳だ。
ソフトバンクは、
ホワイトプランをはじめ、現在主力の料金プランすべてで適用可能なのは「パケットし放題」だ。
これはauのダブル定額と同じスライド型の料金プランで、
PCサイトブラウザーを使用した場合は上限が5980円にアップするものの、定額で利用できる。
結局、上限はみんな5980円ですね。
フルブラウザを使えると、便利になりますね。