ウィルコム副社長が「不都合な真実」を明かした。
ウィルコム副社長の近義起氏が、次世代PHSのロードマップを披露。さらに、
携帯キャリアの“不都合な真実”を明かし、ウィルコムの優位性を述べた。
近氏は講演冒頭で、PHSの生い立ちを紹介。
1980年代後半に研究が始まった現在のPHSは、そのころ予想
されていた携帯電話網の逼迫を回避し、固定電話と無線電話を
融合した通信手段を実現を目指すために開発が進められた。
こうした取り組みは欧州や米国でも行われていたが、
通信事業として成立させたのは日本だった。
しかし、研究段階のものとは様変わりしている。
近氏は、「PHSを巡る環境は当時から大きく変わった。
いずれ逼迫すると考えられていた携帯網は、2G化・3G化や
周波数再編で効率的に使うようになりました。
PHSがスタートしたころにあった第1世代の携帯電話は日本には
もう存在せず、主流は3Gで2Gがなくなるのも時間の問題」と
携帯網の問題点を指摘。
しかしPHSでは、研究段階の「PHSの志」が現在も生きており、
これから発揮されるだろうと続けた。
近氏はIP化した通信サービスについて、
「IP化の特徴は、市場が水平分業になること。
これまでの携帯事業は垂直統合だったが、IP化でオープンになるだろう。
これが既存事業者にどのような影響を与えるかは分からない。
しかし、“いずれそういう時代”が来るのであれば、
いち早くそこに飛び込むのも一つの生き方」と述べました。
近氏は“不都合な真実”として、通信速度とトラフィックの関連性を説明した。
「携帯キャリアの方は口にしないが、携帯電話でモバイルブロードバンドを実現しようとすると、
今の100倍から1000倍の回線容量が必要になる。
果たして、現在と同じ料金水準でこれを実現できるのか」と、
各キャリアの容量不足を指摘しました。
1 W51S
2 W51CA
3 W44K
4 A5523T
5 A1406PT
6 W51T
7 W51SH
8 W51SA
9 W52T
10 W44S
auの販売ランキングもドコモと同様にトップ6まで前回と同じ結果とななりました。
首位はソニー・エリクソン製の「W51S」。以下、カシオ計算機製の「W51CA」と京セラ製の「W44K」、東芝製の「A5523T」とPantech & Curitel製の「A1406PT」がランクイン。前回順位を上げた1X端末の2機種も同様の人気です。
一方、下位の6位から10位はすべてワンセグ搭載端末が入った。今回のランキングには計6機種のワンセグ端末がランクインしたが、上位5位以内にあるのはW51CAのみとなっている。
やはり、基本はシンプル・ベーシックなどを特徴とする、
ターゲットユーザーを幅広く設定できる機種が上位に来ます。
例えば家族向けにという層なら、家族割などのプランが適用できるため家族全員で同一キャリアでそろえようと考える。
できれば、家族全員でまとまれば、料金も分け合え
お母さんは子供にあまっている通話料金をあげられます。
このまとめて移る可能性も高い家族用途は、番号ポータビリティで契約者増が図れる効率的なパターンの1つ。
そう考えると“商戦期の狭間”であっても携帯キャリアにとっては気は抜けない時期なのです。